2015年06月16日

「死にたい」と言い出したらすぐに病院へ

もし家族や友達が「死にたい」と口にした時はすぐに病院へ連れて行きましょう。
うつ病がかなり進行している可能性が高いです。目を離した隙に実行に移してしまう場合もあります。本人は嫌がるでしょうが、必ず専門医にかかることで最悪の事態をさけるようにしましょう。


自殺願望はうつ病の症状のひとつです

うつ病になってしまうと自分が生きている意味がわからない、この世に必要ないなどと考えてしまうようになります。この状態が長く続くと「早く楽になりたい」と思い、死ぬことを選んでしまうのです。
ふさぎ込んでいる人が自殺をほのめかした時は必ず病院へ連れて行きましょう。


受診のために上手なサポートを

いきなり「病院へ行こう」と言っても本人は嫌がるでしょう。この場合、言葉の選び方でうまくその気にさせることが大切になってきます。
例えば「心が疲れているんじゃない?」とやんわりと聞き、「お話をしに行ってみようよ」とさりげなく通院へ導きましょう。


お薬の管理は家族がするようにしましょう

専門医に相談に行くとお薬が処方されます。このお薬は家族が管理するようにしましょう。
そうでないと自殺願望のある患者は大量服薬をしてしまう恐れがあるためです。
最近のお薬は安全になってきているとは言えど、万が一のことがあってからでは遅いのです。毎食後と寝る前のお薬をその都度渡し、目の前で飲んだかどうか確認してください。
もし入院になった場合は看護師が同じことをします。


励ましは逆効果

うつ病になるまで追いつめられた人は真面目で責任感が強く、頑張り過ぎる人が多いと言われています。そういう人に励ましの言葉をかけると、それが負担になってしまいます。
「これ以上何を頑張ればいいんだ」と思い、衝動的になってしまう場合があります。
声をかけるなら「頑張って」ではなく「頑張り過ぎたんだね」がいいでしょう。かたくなになっている心に寄り添ってあげてください。お子さんなら抱きしめてあげるのもいいでしょう。泣くことができれば本人も少し気持ちが楽になります。
また、腫れものにさわるような接し方も患者を傷つけてしまいます。いつも通り、普段通りに接することが大切です。


家族が一緒に通院することで、本人がなかなか言い出せないことを医師に伝えることもできます。なるべく受診時には付き添いましょう。その際には服薬の方法や医師からのアドバイスも聞いておきましょう。どうしても本人が通院を拒否する時には家族だけでも相談に行ってください。

大切な人の命を守るために、できる限りのことはしてあげたいものです。ですがあまり気負い過ぎると家族もうつに巻き込まれますので気をつけてください。1人で動くより、みんなで見守るようにするのがいいでしょう。  
タグ :うつ病家族


Posted by 病み子 at 17:22Comments(0)メンタル

2015年02月17日

家族は子供の自傷行為にどう対処すればいいのか

若い女性を中心に、自傷行為が増えています。手首をカッターなどで切るリストカットはドラマなどで見たことがある方も多いでしょう。もし、万が一自分の家族が自傷行為をしていたらどう対応するべきか、考えてみましょう。

心のSOSが自傷行為につながる

自傷行為は声にならないSOSだと考えてください。切る所は手首だけとは限りません。腕や太もも、ふくらはぎなど長袖やソックスで隠せる場所を切る人もいます。
若い女性に多いと言われていますが、男性もタバコを腕に押し付けるなどの行為をする事があります。その他にも壁に頭を打ち付けたり、尖った物で体を傷つけたりと様々です。
ですが全てに言える事は、自傷行為をするのには必ず原因があるのです。
両親の不仲、学校でのいじめ、うつ病からくる自罰精神などが引き金になる事が多いです。


自傷行為を発見した時の対応は

まずほとんどの方が「どうしたの、この傷」と聞いてしまうでしょうが、そこで素直に理由を言う事はまずありません。「放っておいて」などと言われてしまうでしょう。ですが放置は危険です。最初はミミズ腫れ程度だった傷が段々エスカレートします。カッターやカミソリを用いて血が出るまで深く切るようになってからでは遅いのです。
本人と直接話して原因を聞き出す事が一番望ましいですが、家庭ではそれは難しいでしょう。専門医のアドバイスを受ける事が大切ですが、病院に行く事を拒否する場合もあります。時には憎まれ役になってでも専門医やカウンセラーに相談してください。この場合、家族カウンセリングを受ける事で原因が判明する事もあります。家庭内に原因がある場合は親もカウンセリングを受けた方がよいのです。


やめなさいは逆効果

多くの自傷者は「生きている事を確認するため」または「自分に罰を与えるため」に自傷行為に走ります。言葉にできないイライラや不満、自分への罪悪感で体を傷つけます。
そんな時に「やめなさい」と言っても逆効果です。ますます怒りが心の中にできてしまい、自傷行為がひどくなってしまいます。傷を見つけた時には「痛かったね」と言ってあげるのが無難です。責めてしまうとまた切ってしまいますから、傷ついた心に寄り添ってあげましょう。手当てをしてあげる事も心のわだかまりをとくきっかけになります。
「あなたを愛しているから、こんな事はしないでほしい」ときちんと伝えましょう。
抱きしめて「つらかったね」と気持ちをくんであげると素直になってくれる時もあります。


手首を切るくらいでは死なないとは思わないで

一般的にリストカットで死亡する事はまずありません。だからといって放置するのはとても危険です。毎日のように深く腕を切り、大量の血を流すようになってしまうと貧血を起こし、めまいや立ちくらみで階段から転落する事故も起きます。
入浴時の自傷行為は時に死亡事故につながります。水の中に傷口を入れてしまうと出血が止まらないからです。
専門医にかかる事と同時に家の中のカミソリやカッター、爪切りなどを隠してください。


家族が自傷行為に至ってしまった場合は、カウンセラーに日頃の不満や傷つけてしまう原因を話す事で少しは心の重荷が軽くなります。放置すると段々ひどくなってしまうので、ためらわずに専門家に相談しましょう。
最近では小学生の自傷など、低年齢化も進んでいます。反抗期も重なって難しい年代になってきますが、あきらめないで寄り添ってあげてください。
  
タグ :うつ病自傷


Posted by 病み子 at 22:51Comments(0)メンタル